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執筆者の写真yskitchen

一眼動画撮影のガンマイクはNTG4+がイイ


RODEアンバサダーの鈴木佑介です!

タイトルの通り、RODEのマイクの話です。 そして今日は少し長めの記事です。

一眼動画での撮影が当たり前になってきた今、

映像のクオリティを上げるには 音声がきちんと録れている事、

きちんと編集できることが大事だと思います。

※MAはいつもミキサーさんに任せてしまっているので

編集のことは正直分からないので、勉強したいなぁ、と

さておき、本題

今日は結論から先に言います。

一眼動画撮影で使うべきというかオススメのガンマイクは

RODE NTG4+です!(↓ α7SⅡに乗っかって存在感あるやつ)

とりあえず、これだけ覚えておいてください(笑)

今日はこういう話です。 では、興味ある方どうぞ~

 

現在一眼で動画を撮る方はカメラの内蔵マイクで録音はせずに、

割と指向性があり(向いている方向を中心に音を拾う幅が狭いもの)、

振動を吸収してくれるショックマウントが搭載されたマイクを シューマウントに付けている方が多いと思います。

RODEでいうとVideoMicProですね

無難、というか定番なスタイルだと思います。 実際このマイクを使っている方も多いですし、 こういう形が一眼動画撮影のデフォルトな感じがします。

VideoMicProは状況音をきっちり収録してくれますし、

喋っている人にちゃんと向ければ声もクリアに取れます。

使いやすく、大好きなマイクです(このシリーズ5年愛用してます)

Weddingの用途で考えると、

基本は会場でライン音声をもらってレコーダーに録音→編集で同期

だったり、新郎に仕込んだピンマイクをメインに使う事が多いので、

カメラ本体で収録する音は、あくまでガイド、というか 会場でのお客さんの声などの雰囲気や状況音を収録する事が多いです。

ただ、会場さんによっては ・物理的にラインが取れない

・持ち込み業者にはライン取らせない

あるいは

・マイクを使わないイベントで被写体が地声で喋る

そういう場合、あらかじめ被写体となる人にピンマイクを仕込むか、 メインとなる音源をしっかりとカメラに録音しなければいけないわけです。

そうなってくると、正直VideoMicProだと難しくなってきます。

基本的に音を明瞭に録るには

ノイズとなるものを被写体から極力切り離し、

なるべく被写体の近くにマイクを置く事が大事になります。

でもWeddingやイベントなんて、

大抵会場がザワザワしているし、 被写体に近づける距離も限られてきます。

なので、そういった状況や場所では VideoMicProよりも指向性が高いマイクが欲しくなるわけです。

そう、ショットガンマイクっていうやつです。

※写真は銀一さんのサイトから (しかし長いマイクだなぁ(笑))

自分自身で使った事はありませんが、その昔 録音部さんが使っているすっげぇ長いガンマイクで音を聞かせてもらったら

雑踏の中に立つ演者の言葉がしっかりと聞こえていました。 でも少しでもマイクの軸をずらすと音が明瞭じゃなくなる事。

超指向性のマイクってこんなにシャープ(範囲が狭いのか!)と感動しました。

その時、録音部さんに聞いたのは、前述の

「録りたいものからノイズを切り離して録音する(つまり指向性のものを使用する)」 「マイクの値段と性能は正比例(良いものは高い)」という事

では今よりも声を明瞭に録りたい場合、少しでも指向性の強いショットガンマイクを 一眼にもつければいいや、という考えになりますよね?

ショットガンマイク

RODEでいうと、NTG2とかNTG3とかのシリーズです。

私は今、3本RODEのショットガンマイクを持っています。 上記写真のNTG2、NTG3B、NTG4+

共通している事はXLR端子での接続の 電源が必要なコンデンサーマイクだという事。

コンデンサーマイクって何?って話なんですが、

ダイナミックマイク:電源不必要、丈夫で比較的湿度に強い、感度が低い、⇒比較的安価

コンデンサーマイク:電源必要、振動や湿気に特に弱い、感度が高い、⇒比較的高価

島村楽器さんのサイトの「今さら聞けない用語シリーズ」にこう書かれていました。 このサイトの記事、とてもわかりやすいので一度読むと良いかもです。

話戻って、3本のマイクの違いですが、

NTG2 →ファンタム電源のほかに単三電池が使える

NTG3B→ファンタム電源のみ(カメラ側のXLR端子から電源供給)

    ※シネマカメラやレコーダーなどから電源供給

NTG4+→ファンタム電源のほかに内部電池搭載

(micro USBでチャージ可能)

ちなみにNTG3Bの「B」はBlackのBらしく、銀色のNTG3と性能は同じようです。

注意してほしいのはNTG4+と無印のNTG4の違いは内蔵電池の有無です。

+の方が電池アリです。無印はファンタム電源のみなので、お間違いなく!

肝心な音質ですが、

個人的な感想を言うと、この中ではNTG3Bが一番良いと思います。 なのでシネマカメラなどでドキュメンタリーなど撮る時はコレをお勧めします。

NTG2とNTG4+は似たような感じです。

※今度違いをきちんとテストしてみますので、しばしお待ちを

私的にまとめると

音質 :NTG3B (シャープさと柔らかさを両立。なかなかの指向性)

利便性:NTG4+(USBでの充電は便利です)

と言う感じです。

じゃぁ、音質がいいNTG3Bにしよう!と思う方が多いと思いますが、

ちょっと待ってください。

ここで理解しておかないといけないのが、

一眼のステレオミニジャックでは電源が供給できない、という事。

ステレオミニジャックで使用するには

・マイク単体で電源供給ができるモデルを使う

・XLR→ステレオミニジャック変換を使う

事になります。

そうなると一眼で使えるものは自動的に

単三電池駆動のNTG2か内蔵電池搭載のNTG4+か

という風になります。

結論としてはNTG4+です。

(内蔵電池は楽です。そして2時間の充電で150時間使えます!)

 ↓給電口は端子部分に隠されている!(Micro USBです)

そんなわけで実際問題NTG4+で

どれだけ音が録れるのかをイベント撮影にてテストしてみました!

内容は私の妻で写真家の鈴木麻弓の写真展でのアーティストトークの様子を

α6500にNTG4+を付けて、 弟子の秦弘典くんに修行の一貫として撮影&編集してもらいました。

※ちなみにもう一台のα6500にStereo VideoMic Xを付けて引き画を撮っています

Stereo VideoMic Xの話はまた別の機会に!

その動画がこちらです↓

いかがでしょう?

MAせずに仕上げているので、音は録って出しの状態ですが、

結構明瞭に録れていると思います。

特に、きちんと被写体にマイクが向かっている時と

被写体がマイクの方を向いていない時や横を向いている時で

音が違う事に気づいてもらえると思います。

ちなみにこの写真展、3月26日まで開催していますので

興味持たれた方は是非足を運んでみてください(宣伝)

なんにせよ、 ショットガンマイクを使う事で

生声で喋っていた音を、ここまで録れるようになるわけです。

一眼で使うならNTG4+を使わない手は無いと思います。

さて、最後に4K撮影も当たり前になった今、

これから映像をはじめようかな?と思っている型、

撮影機材を入れ替えたいけど、どうしようかなー?と思っている方に

こんなセットアップを提案します。

これです↓

α6500(現在オススメの一眼)

+

SMALL RIG(低価格で剛性の高いケージ)

+

RODE NTG4+(USBチャージできるショットガンマイク)

+

SM3R(ショックマウント) ※カメラとの接続はXLR→3.5mmステレオミニジャック変換必要です

実はこの内容、先日Twitterでつぶやいたら

結構反響が大きかったので、改めてブログに書こうとおもったわけです。

①α6500の理由

 α6500は以前の記事でお伝えした通り、小さいのにスゴイカメラ!

 最強のオートフォーカスとボディ内手ブレ補正が付いたAPS-Cセンサーのカメラ  そしてEマウントなので、今後、ステップアップして  α7シリーズやFS5やFS7などのシネマカメラに移行しても、

 同じレンズが使えるわけです。(Eマウントはこれからの動画資産になります)  しかもお値段14万くらい!とお求めやすいモデルです。

 ※ただ、α6500はイヤホン端子が無いのでモニタリングが出来ないので、

きちんとテストして、録音レベルを見ながら撮影する事がマストになります

②リグをつけた理由

 リグをつけたのはマイクをカメラのシューに付けると

・マイクがセンターだと液晶が見にくくなります

・本気使用する時にトップハンドルつけたり、外部モニターを装着できなくなる

 という理由です。

③SM3Rはマスト!

 一番大事なのはショックマウントのSM3Rです

 これは是非使ってほしい、というかマストです!

 Amazonとかで買えるやすいマウントでも十分な感じするのですが、

 いかんせんショットガンマイクは普通のビデオマイクより長い。

 使っていると、どんどんバランスが崩れて下向いてしまったりするのです。

 SM3Rは、2点で抑える事ができて、その抑える位置も自分で調整できます。

 マイクをがっちり押さえてくれるので、

 いくら振り回しても、グラグラしません!

一眼動画撮影での音声収録は

RODEのNTG4+と SM3Rでキマリ! 超オススメです!(予算が。。。という方はNTG2でも良いかと) XLR端子のあるカメラやレコーダーで別録するならNTG3Bをオススメ! ↓先日のCP+撮りおろしの音声収録でもNTG3Bを使っていました(レコーダーに収録)

RODEアンバサダーの鈴木でした! ※本記事はあくまで個人的な感想をベースとしております。

また音声に関しては正直勉強中です。間違った表記、記載などあるかもしれません。

そんな時は優しく教えてくださいませ

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